私立高校受験の予定も残すところあと1日!明日以降は都立高入試の追い込みですね。
都立推薦結果も含めて今年も昨年と同様に合格の途中経過は基本内緒で皆暗黙の了解・・
これがいいのかどうなのか、未だに悩むところ。校舎内でわぁーっとおめでとうコールを遠慮なくすることで、まだ試験が残されている子たちに変なプレッシャーになるのも嫌だし、逆の考え方をすれば、周りで合格を勝ち取っている姿を目の当たりにし、「私も!!」と士気があがる子もいるのかな・・と考えてしまったり。
いろんなことで何が正解か、いつも迷う。もしかしたら些細なことかもしれないが、いろんなことをグルグル考えちゃう。試験を受ける本人たちこそ、もちろん不安はあるだろうし恐怖もある。そういうのを乗り越えて試験に臨むのだから、指揮官である我らは、勉強面の準備だけじゃなく、子ども達にベストな精神状態、ベストな体調で試験に臨んでもらわなくてはいけないのであって、笑顔で一遍の迷いもなく送り出さなくてはいけない。 ・・と、いつも思うのだけれど、いざ子ども達が試験会場に向かったあとは、祈ることしかできないので、この時間がまさにここまで彼らに対してベストを尽くせたか・・と次から次へと「何が正解だったかな・・」と一年を振り返る時間がドーッと押し寄せてくる。
そういう眠れない日々、睡眠不足をお母様方は察するのか、気遣ってくれるのだけど、これも そもそも気を使わせちゃいけないよねと反省モードになる。
でもね、合格の途中経過は基本なしなのですが、一件だけどうしても、自分自身がちゃんと記憶しておきたいというのも踏まえてフライング報告!
本日の合否は、本当にきつかった。1人わざわざ校舎に来てくれたんだけど、涙目だったから、「うわぁ~、どっちだろ?」の一番緊張が走る瞬間。校舎の外裏路地まで一緒に言ってドキドキの一言を発するわけです。
「どうだった?」
この瞬間、その子との約10か月がバーッと思い返されるわけです。そして、ほんの2週間前に心が折れかけ、深夜まで面談したことや、試験当日の緊張しまくっていた顔を思い出してしまうわけです。そういう色んな想いがめぐる中で・・
「・・受かりました!」
「おれ・・人生で一番うれしい瞬間で・・テンションがおかしくなっちゃってます。本当にありがとうございました!」って震えながら深々と頭まで下げてくれて・・
もうチャンカワイ風の「泣いてまうやろ!」炸裂です!(実際泣いちゃいましたけど・・)
後ほどお母様にお電話させていただいたところ、「当日は、ものすごく集中できた。これでダメなら悔いはない。とても幸せな時間だった。」とご本人がおっしゃっていたそうです。
問題の難易度に何度も心を折られかけ、いつ投げ出してもおかしくない状態で、合格の可能性もかなり劣勢に追いやられていて、現実を直視するのが難しいから家ではかえって集中して勉強ができないなんていう、そんな状況からの大逆転劇。最後の最後の追い込みは本当に素晴らしかった!!
あまい部分があったけど、それも過去形ですね。少し前まで「あまかった・・」でも、入試という試練を機に明らかに人間的にも成長し、表情が変わったもんね。
こういう報告を受けると、グルグル悩むことも悪くないのかなぁ・・と思えるのです。15年くらい前に、塾の先生としてとても尊敬できる先生からいただいた大切な言葉なのですが、そのときもグルグル生徒のことで悩んでいたとき「うちらの仕事は、生徒のことでいちいち悩むことだよ!」と。その言葉と付き合っていくことが大切なんだと改めて実感させてくれました。
何はともあれ、Hくん 合格おめでとう!そしてありがとう!!
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