はじめの一歩
- Masato Inami
- 6月5日
- 読了時間: 4分

新年度始まってからはや3か月・・
信じられないスピードで毎日が過ぎ去っています。今年は、中間テストがなくなった学校があったり、これまでの通塾生にはいなかった新しい学校の生徒さんが増えたりと、色々な変化があり、また新たな取り組みをたくさん試行錯誤していかなくてはなりません。
気付けば、今年度の初めてのブログ・・なんと前回のブログから約4か月近くも経ってしまってました・・げげっ
そこで、今回は(3か月も経って恥ずかしながら、新年度一本目のブログなので)いつも以上に気合を入れたテーマで書こうと思います。
テーマはズバリ!文章題の攻略法!(大事なことが2つあるんですが、そのうちの1つ)
これは、模試の解き直しなどをしているときに特に感じることなんですが、
子どもたちが「いなど~ん、この問題教えてぇ!」と文章題を持ってきたときの跡を見てみると、「解けない問題」の多くは、実は本気で解こうとしてないだけで、本気で取り組めばこれは自力で解けたぞ!と思える問題が意外と多いんですね。
本気で解いてないとは、
自分の持っている武器(習った解法や整理の仕方)を全部試して、何がなんでも解いてやる!ってなってないってことですね。サラッと問題に取り組んで諦めちゃってるってことです。
そんな取り組み方になってしまう原因というのが、
・そもそも問題をよく読んでない。
・文章が長いから、読んでいる途中で難しいと思い込んでよく考えない。
・文章が長いから、面倒くさい。
・問題を読んで、ひと息の思考でゴール(答え)までたどり着けないからパス!または、目にとまった数字を何となく組み合わせてそれっぽい答えが出ないから迷いの森へ・・
こういうパターンなんだろうな~・・と問題に対峙したときの子どもたちの様子が目に浮かぶような跡が多いですね。
上記のうち、はじめの3つは論外で、大抵の場合、「ちゃんと読んでないやろ?」の一言で、子どもたちは「うっ!」ってなる。少し抵抗する子は、「読んだよ~。」とか「読んだけど、分かんなかった・・」くらいの言葉が返ってくるかな・・

で、読んだけど分かんなかった・・をやっつけていかなくてはいけないのですが、これは、最後の「ひと息の思考で解こうとしているパターン」とリンクしてるのかな。
要は、はじめから答えを出すまですべての工程を頭の中で一気につなげようとして、ん~~・・わかんね・・みたいになっているパターンが多いのです。
こういうときの対処法は、「答えまでの道のりがパッと分からなかったとしても、じゃあ今君が習ってきた武器(考え方や整理の仕方)で、どっか整理できるところってないの?そこまでをとりあえずでいいから線分図書いて整理してみようよ!」と、簡単な線分図(や、表、面積図など)を1手目として書かせると、大抵の場合、その後の展開が自動的に見えて、あとは、なんだ 簡単じゃん とずんずん自分で進められる。こういうところまでたどり着いてる子がとても多いと感じます。(裏を返せば、はじめの1手目に対して、自分が持っている武器をあーでもない、こーでもないと試してみない粘り気がまだまだ足りない子が多いということでもある。ここは指導する側の大きな反省点!)
複雑な問題ほど、当然すぐには答えにたどり着かないのだから、1手目の「整理できること」に集中し、整理できそうなことからでも線分図に落とし込むこと。これさえできれば、あとはその線分図が次はここが整理できるぞ!と次の展開を教えてくれる。目から入る情報は最強なんです。そして、目で見ながら次の展開を整理していけるから思考が小刻みに息継ぎをするように働いていくのです。

算数や数学が得意な子と苦手と思っちゃってる子の差は、実はこの「1手目」に対する姿勢であることが大きいと思っています。得意な子は、この1手目の重要性を理解している。苦手な子は、ストーリーを無視して、答えのほうばかり気にしてしまう。と、いう差があるかな~。
バラバラだったパズルが、1手目を皮切りにどんどん1本の線につながり、途中 以前に習った解法や公式が使えたりして作問者が用意してくれたシナリオをたどりながら答えまでの道のりを楽しむ ということができるようになれば、算数や数学はそりゃあ楽しい!ってなりますよね。うちに通ってくれている子たちで、算数・数学好きになっていってくれる子の割合が多いのは、こういう楽しさに気付いていってくれる子が多いからだ!!・・・っと信じたい。

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