宿題に取り組んでいて、解けない問題と出くわしたら・・・
答えを赤で写して「はい、終わり!」の跡(残骸)をたまに目にします。
が、当たり前ですが赤で答えを写したところで、算数や数学ができるようにはなりません。(これは、本人も100も承知しているはず)。でも、そうしてしまうのは、宿題や学校の提出物には期限があって、宿題をやらなくてはいけない、叱られる・・から、一応 やった。の既成事実をつくる必要があるからですかね。
ですが、学習効果がないことを分かっていて、この作業はやってる本人もつまんないわけですよ。私的には、そんな写す暇があるなら1分でも多く睡眠を取りな!と思ってしまいます。
なので、上記のような宿題のやり方をやっている子は、ぜひ聞いてほしい。
わからない問題に出くわしたとき、その問題との向き合い方が少しでも改善されると、それが積み上がっていくとき、圧倒的な成績の差となって結果が変わってくるので、わからない問題に出くわしたときの向き合い方についてぜひ下記のようなことをちょっと意識してもらいたい。
下記のようなことが習慣化されていて、宿題に時間がかかったからやり切れませんでしたってことになったとしても、それは上記のような変な学習を続けるより、よっぽどいいんじゃないかな?だいぶ学習効果はあがると思いますよ。
よく、赤で解説を全部写した宿題を持ってきて、「いなど~ん、これ分かんないから教えて~。」と持ってきてくれる子がいるのですが、大体 私はそういう子には、
「え~。どうして分かんなかったんだろうね。図は書いてみた?」(これ、魔法の言葉です。おうちでお子様の勉強をみてあげている保護者様にもぜひ使ってほしい)
は、ほぼ毎回必ず聞くようにしています。ここに通ってくれている子たちは、自分からそう返されるのもわかっているっぽい。(笑)
そして、返ってくるのは・・
第一段階の反応「書いてな~い。」
ひどいときは、実は読んでな~い。(エスパーじゃないんだから、そりゃ解けないよね。)読んでないときは、さすがに「ちょ・・ちょ~待~て~よ~。」と某芸人さんの物まねをしたあとで問題を読ませて、改めて挑戦させる。
第二段階の反応「書いたよ~。」(確かに、雑にそれっぽいことを書いているが、明らかに後付け。その図を使って深く考えようとはしていない。いつも図を書くよう言われているから書いただけ。図から、次に整理できることは・・?と順序立てて考えられていない。)
ここで、大体 図・線分図は書いたけど、それでもやっぱり解けないというのは、その図・線分図にどこか抜けがある、甘い部分があるってことなんですよね。なので、その部分に気付かせてあげると、大抵「あ・・」ってなる。図や線分図が次の展開を教えてくれるということに気付きはじめるんですよ。ほんのちょっと気付かせてあげるだけで、あとは自力で大抵解ける。「あ・・」て気付いたあと、自力で解き始めた子はものすごく活き活きした顔になります。
と、いうことで、もし分からない・解けないという問題に出会ったときは
問題をぱぁーっと読むだけ読んだだけで、そこからわかること・できることが実はちゃんとあるのに 図や線分図を書いて、少しずつ整理してみるという地道な整理ができてないだけなんじゃないかい?と、ちょっと自分に問いかけて粘ってみてください。答えまでがわからなくても、解き始めの第一歩目の手がかりはわかるんじゃないかい?その初めの部分にだけに絞って整理してみると、案外一歩目を整理したあとそこから次の展開が見えてきて、解く前は分からなかったものが、いつの間にかわかることを整理しているうちに答えまでたどり着くなんてこともよくあります。この一歩目の整理のために手を動かしてみるというのを心掛けてほしいです。
仮に図や線分図を書いてみて(できるだけのことをやってみて)、それでも解けなかったとすれば、その状態のものをもって先生に聞きにいきましょう。そうすると、足りないものや思い違いについて解説してくれます。先生のほうも、この子はどこまでが分かっていて、どこからが分かっていないのかを正確に把握することができ、ピンポイントで出来るだけ少ないヒントをくれるはずです。「自力で解く楽しさ」を先生のほうも奪いたくないですからね。
以上、日々の学習の参考になれば幸いです。
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