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1本抜けました・・

  • 執筆者の写真: Masato Inami
    Masato Inami
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

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塾の先生って、子ども達の合格の喜びや不合格のつらさを毎年一緒になって味わう仕事なんですよね、当たり前の話なのですが・・


そりゃあミラクル起こして逆転合格とかあった日にはお祭りさわぎ!!逆に、ダメだったときはこの世の地獄かってくらい落ち込むし一緒になって泣いたりしますよね。


もう約3年前になってしまうのですが、ミラクル逆転合格を夢みて一緒に高い壁に挑戦した子がいたわけです。中3になりたての頃は、このままだと行く学校ないぞっていうくらいの成績だった子が、いわゆるマーチにあこがれ、内申が厳しいってことを承知のうえで、最後の最後まで必死に戦いました。


何が何でも行きたいって本気で思った子は強い!過去10年のなかで、どの子よりも1番ゾーンに入って追い上げ勉強できていたと思います。1回教えたことは確実に自分のものにしてくれていたから、こちらも一切手加減がいらない。なので、その子と2人で授業をしているときは もう周りの子が、自分とその子の授業を聞いていても何の話をしているのか分からないようなレベルのやり取りで、メチャクチャおもしろい授業ができていました。


内申のことを考えると絶対厳しいという戦いのなかで、ひょっとすると・・というところまでいけたこと自体本当にすごいことだなと思いましたが、しかし入試の結果は劣勢をひっくり返すことができず、惜敗となってしまいました。


入試結果発表の日、他の子が悲願の第一志望校に逆転合格し、教室で喜びを爆発させていたとき、すーっと教室から出ていく彼女の姿を今でも覚えています。気になって教室に隣接する裏通りに行ってみると自分の姿を見るなり号泣し


「○○ちゃんもめっちゃ頑張っていて・・合格して・・嬉しいのに・・素直に喜べない・・」と。


一緒に頑張ってきた仲間の合格が嬉しいことと、やっぱり自分も合格したかったという無念とが痛いほど伝わってくる言葉でした。こういう心の奥底から湧き出てくる言葉はいつも刺さります。本当にめっちゃ痛いです。そのときは何も言えずただただ横にいることしかできませんでした。


塾の先生って、こういうトゲがけっこういっぱい刺さっているんですよね。


でも、いい挑戦ができた子は、ちゃんと次につながる!ちゃんと前を向けるというか・・


あっという間に3年が経ち、大学附属高へ進学した その子は・・・

つい先日、3年越しのリベンジを見事に果たしました!!ずっと行きたかった学部を勝ち取り会心の合格報告をいただきました!!!この合格は正直、3年前のミラクル以上のミラクルで、ご本人もビックリしていました。。。まぁ、終わりよければすべて良し!デへへェ~~!!やったーやったー!!


やっと、あのときのでっかいトゲが1本スーッと抜けました

この子のえらいところは、これで卒塾!ってすると、自分がさぼってしまうということをわかっていて、大学に入った後、一般で入ってきた子にも負けないように、ちゃんと高校卒業するまで継続して数学を習いたいという心意気を持ち続けているところ・・ホント、そういうマインドこそミラクルを起こす原動力となったんでしょうね。後輩たちにも見習ってほしいところです。

 
 
 

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